射幸性の抑制に向けた取組
パチンコの平成26年中の市場規模は24兆5千億円で、参加人口は、1,150万人となり、市場規模を遊技人口で割ると、一人当たりの年間遊技費用200万円を超えると算出されます。
机上の計算ですが、こういうことになるんです。どれだけお金を使っているんだということですね。そりゃパチンコ依存症が問題になるものおかしくない話です。
そしてパチンコ店は、この依存症(のめり込み)が大のお得意さんということです。
ホールがいくら「客が射幸性の高い遊技を求めるのだから仕方がない」といっても、健全性という観点で射幸性は悪であると位置づけ、規制をするための大義名分であるとしているわけです。
実際、パチ好きの中でも、、1万2万呑まれたところで1回あたれば十分にとりもどせると考えているでしょう。
これろ言い換えると、1万2万程度で当たるものではないということでもあります。
もっというと、5万負けても1回あたれば取り返せるというのは常識的なのではないでしょうか
今どきのパチンコが5万10万出るのは、5万10万負けるのも普通だからです。のめり込みの典型であり、依存症のはじまり出もあるわけです。
この射幸性を大義名分として規制をかけるわけですが、2015年にはMAX規制が行われました。
これは新たな基準を設けてそれに適合した機種のみ使用可能というもので、新台に対して適合されます。新基準となる新台での大当たり確率は320分の1がMAX。出玉ゼロの大当たり・突然時短・突然確変・突然通常当たり・潜伏確変などが禁止になる。というものです。
高射幸性は悪であるとして、健全性の高い遊戯にする目的とはいったい何でしょう。
規制された機械は使えなくなるわけですから、そのメリットはいったいどこにあるのでしょう。
メーカーは取り締まりを喜んでいる
メーカーは取り締まりを喜んでいる?おかしな話ですね。機械が使えなくなるんではメーカーも困るのでは…
いいえ、答えは全く逆です。規制や撤去対応の機種が増えれば増えるほどメーカーは喜びます。しかしこれは根本的には本末転倒なことなのです。その答えの前になぜメーカーは喜ぶのでしょう?
メーカーは台を売るのが商売です。いつまでも古い台を使われていたのでは新台は売れません。射幸性の高い人気の台が何年も使われていたのでは、商売にならないわけです。
射幸性を武器に旧台を撤去させ新基準の台を販売することでメーカーへ大きな利益を上げる事ができます。
むしろメーカーは規制を定期的に強化してほしいわけです。
ところが、こういうことが繰り返されれば、使用者の数は減り、体力のないパチンコ店は廃業に追われます。市場規模も年々小規模化になっているのも事実です。あえて言えば、メーカーは目先の利益を食いつぶしているだけなのです。
2016年6月、ガロがなくなる
そして新たな規制の中で2016年6月、撤去対処の台が公開されます。
この中には、
CR牙狼金色になれXX
CRリング運命の日FPF
CR北斗の拳6拳王H80
CRまわるんパチンコ大海物語3HMB
CRヱヴァンゲリオン9W
等が回収対象機とされています。2016年度中にすべての台を撤去しなければいけません。
これによって、数多くのホールが廃業へと追い込まれるといわれています。
これほどまでに追い込まれても、市場規模が縮小されても、パチンコへの依存はなくならないでしょうし、規制の網をくぐった高射幸性の台はこれからも出てくることは間違えありません。
もう一つの野望
ギャンブル性だけでいえば、カジノのギャンブル性には勝てないでしょう。パチンコ業界を縮小させる目的はここにもあるかもしれません。いずれカジノが大きな市場規模になった時、パチンコ以上の高射幸性の問題にどう取り組むのか、利害をむさぼり圧力をかけるのか、いずれ矛盾が生じなし崩しのよくあるパターンになり、諸悪の根源としていつかたたかれるときがくるのでしょう。
人は本当に愚かです。そこに商売をすることで大きな利益を上げることができるのも事実です。