ギャンブル依存症の母は今もおパチンコを止めることはできません。

私の父は自衛隊員で、母は主婦でした。
自衛隊で時々帰らず、転勤が多かった父で、自分から見ても母はなんだか退屈そうに見えました。
この話は私が中学生の頃で、あまり汚れる様な部活動もしていなかったので、家事自体はそう多くなかったと思います。
そして父の都合で又転勤し、他県に移った時に異変が起こり始めました。

いつも家に居た母が居なかったのです。買い物にでも行ったのだろうと思ったのですが、帰ってくるのは大体１１時過ぎでした。これが結構な頻度にあるようになりました。
私はこの出来事にあまり関心を示さずに、キチンと家事をやっているから良いだろうし、父も把握の上での事だろうと思っていました。しかし、ある日事件は起こりました。

その日父が怒鳴りました、何事だろうと聞いてみれば、母が生活費をパチンコで使ってしまったという事でした。
父の給料はそれほど悪くはありません、それを使ってしまったという事は、相当な負け額でした。
そして、母はついに大きな過ちを犯してしまいます。それは、借金もそうですが、一番はギャンブル依存症になってしまったという事です。
それからと言うものの母は、友達に借金したり、生活費を使ったりしてしまい、生活は荒れてしまいました。

それから数年たった今でも母のギャンブル依存症は治る事はありません。何とかなるだろう。それが数年続き、借金が膨らみました。
結局は、父の退職金で借金は返し、父と母が別居し、母は一人暮らしをしています。離婚寸前というところまで着ましたが、何とか説得してそれを阻止しました。
母が一人暮らしになってからは、仕事をするようになり、なるべく、パチンコに行く暇をなくすようにしました。そして、時々父が少しお小遣いを送っているようで、それでパチンコに行っているようです。

ですが、少し熱くなると、使いすぎてしまうようで、この前様子を見に行ったときは１食１つのパンだった時があって少し心が痛みました。
私も大人になり、母の影響かはわかりませんが、ギャンブルをするようになりました。ちょっと依存していますが、分別はキチンとつけているので楽しく遊べています。

ある日、母を少し喜ばせてあげようかなと思い、一緒にパチンコに行って見ることにしました。母の遊戯を見ていましたが、母のやり方はとても雑で、常に玉を無駄にしていました。
母がどうしてこんなに負けて、借金したのかがわかった瞬間でした。金遣いの分別という前提に、遊戯のきちんとしたやり方を学んでいれば、少しは浅い傷で済んだのではないかと思ってしまいました。

ギャンブル依存症を直すのは難しいようです。痛い目に合ってもそれ以上に刺激が欲しくなるようですから…
最近では、こういう人にもお金を貸すところはあるようです。もちろん闇金などヤバイところではありません。中小のちいさな消費者金融はリスクを負ってまで、こういう人にもお金を少額かしているようです。
それでも商売になるということは、借りる人がいっぱいいるということなのでしょう。